2009年12月05日(土)

オーストラリア報告3−2 [スタッフ日誌]

2009-12-03オーストラリア報告3−1】の続きから

 ノーリフト=福祉機器を使うことではない。ましてやリフトを使うことでもない。あくまで「負担の少ない介助が必要だ」ということである。その方法論の一つとして、機器の活用があるのだ。重ねてであるが、目立つ機器類がメインではないのだ。まずは、この部分の理解が大前提となる。先日写真を載せずに【報告3−1】を書いたのはこのことが言いたかったからである。

 視点を変えて考えると職員にとって負担の少ない介助は、利用者の方にも負担の少ない介助であるとも言えよう。「よいしょ」っと息を止めて行う介助が、利用者にも過度の緊張や力を使わせ、拘縮を悪化させる恐れがあるとも言われている。

 オーストラリアでは介助は2人移乗をすることが基本である。「何キロ以上はもってはダメ!!」などが法律で決められているのだ。労災の増加がこの法的整備の動きを加速させたことを言うまでもないだろう。

 確かに日本人とオーストラリア人では、体型や体のサイズが違いすぎると言っても良いだろう。ただ、ライフスタイルの欧米化がますます進むと「現時点の高齢者とは違う」となるかもしれないが・・・。

 何よりオーストラリアは「国家財政が黒字国!!」。財源確保に四苦八苦している国とは異なる事情である。高齢化率や人口統計なども異なるし、移民国家でもあることも大いなる違いである。(民族が多様であるがゆえの言語問題など単一民族国家にはない問題もあるが)また、働き方や人の価値観も異なっている。

 もちろん、それらを出来ないことを正当化する言い訳にしてはいけない。以前も【2008-11-1日『介護の日』腰痛対策もお忘れなく】でも書いたように、介護現場の職業病と腰痛が言われるようになって早60年となった。このままでいいはずがない。

 しかし、様々異なる事情は考慮しなくては先には進めないし、無理や矛盾が生まれることにもなりかねない。PTなど専門職の人数も比較にならず、オーストラリアでは介助方法は介護職が決めることは殆どない様子であった。

 ちょっと目線を国内に戻すとしよう。日本ノーリフト協会の知名度もあがってきている。制度的な動きも多少なりとみられる。また、個別ケアを進めてきた日本式介護職員の専門性は断然高いと感じた。

 マネから発展させることは日本人の特技である。それだけに、発展的可能性も含まれていると思っている。日本式(サンライフ式)ノーリフトの在り方を考えていかなくてはいけないだと思う。

*写真を交えて今回シリーズを最終章にしようと思っていたが、どうにも文章が長くなったし、区切りよく終わったので今回シリーズはここまでとする。ということで、次回4シリーズは今回使わなかった写真を中心お送りしたいと思う。

Posted by 大橋 篤志 at 12時38分

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