2010年12月08日(水)

ほとぼり冷めた記事(前編) [スタッフ日誌]

 【2010-12-03傍らの事実】の続きから

 僕が介護の現場に身を置くことになって、早15年以上の月日が流れました。たかが15年と思われる方もいらしゃっるかもしれませんが、この“たかが15年”、特に介護保険制度ができ、契約という仕組みに突入してからの10年は、まさに激動であったと振り返ります。

 以前、食事や入浴、排泄といった基本の身体介護を行うことが介護の現場の仕事でありました。なかなか文章では伝わりにくいと思いますが、現在のその人らしさを大切にした個別ケア(介護)とは全く異なる仕事であったと思います。

 理解をしているつもりではありますが、利用者の方を要介護者というグループの枠から、頭を完全に切り離すことは確かに難しいことではるのです。それでも『個別ケアは一人一人が違う人である』と言うことを真剣に考えることからスタートするのだと思います。

 介護の現場の価値観が変わってきたといってもいいかもしれないほどです。介護を取り巻く価値観の変化は多様なものがありました。その中でも一番大きかったのは認知症についてであると思います。

 平成16年12月に痴呆という言葉は侮蔑的な響きがあると、痴呆症から認知症に言葉が変わりました。このことは言葉を変えただけにとどまらず「認知症は病気である」という意識へと変化をさせることになりました。そして、世間一般の認知症に対する理解も10年前と比べると比較にならない状況となったのです。

 それだけに介護現場とって、より大きな変化であったこと言うまでもありません。認知症には病気としての中核症状とそれ以外の要因で起こる行動・心理症状(BPSD)があります。それらを理解し、問題となってる行動の原因を探ることを当たり前として考えられるようになったのです。

*長くなりそうなので次回に続きます。

Posted by 大橋 篤志 at 19時58分

2010年12月07日(火)

やまぶき・きんもくせいユニットからの便り [スタッフ日誌]

「あなたの笑顔が私の笑顔」
新人職員が入社し半年以上が経つが、そろそろ仕事にも余裕が出てきて利用者様との関わりの中で「楽しむ」ことが出来るようになってきているように感じる。そのことは傍でみていてとても嬉しい限りで成長を感じる部分でもある。そんな中、今回は新人藤川さんから便りの紹介である。


 最近、やまきんに入居されました三人をご紹介したいと思います。
皆さん初めてやまきんに来られてしばらくは、やっぱり不安や慣れない生活に戸惑われなかなか上手く接することができませんでしたが、時間が経つにつれ少しずつその方のことを知っていき今ではニコニコと笑顔で職員と関わってくださいます。「アンタの顔見たことあるな?」「最近よぉ会うねぇ」など自分のことを少しでも知ってもらえた時は、私自身もすごく嬉しいです。

 『I・K様』
とっても笑顔が素敵な方です!!
特にお風呂が大好きで、お風呂の日にはニッコニコしながら来てくださいます。少し恥ずかしがりやなところもありますが、亀が好きで職員のことをよく見ていてくださっています。餌をやり忘れていると、指を差され一生懸命教えてくださいます。
水戸黄門と野球が大好きで、テレビで放送が始まると熱心にご覧になってみえます。歌もお好きなようで誰かが歌っていたりすると体でリズムをとりながら聴いてみえます。

 

 『U T様』
歌がお好きで優しい方です!
いつも職員のことを気にかけてくださり、つい嬉しくなるような言葉をかけてくださいます。全盲の方ですがご自分のことはしっかりされ、トイレの場所なども覚えられます。即興で歌を作るのがお上手でよく歌ってみえ「かいがら節」を口ずさむことが多いです。英語もお得意なようで、「センキューベリマッチ!あーりがとさーん」と言われるとってもユニークでほんわかしたお方です。

 『S H様』
コーヒー大好きで心温かな方です!
ブラックがお好きで、毎日飲まれてみえます。「三度の飯よりコーヒーや!」と言われるほど大好きなようです。卓球もされてみえたそうで、この間勝負しましたがあまりの上手さに感服でした。片麻痺がある方ですがご自分でなんでもされしっかりしてみえます。入浴中には面白い話やご近所の凄い話などいろいろしてくださいます。


皆さん本当に温かくて優しい方々です。これからもっと色々な面でたくさん関わっていくことになると思いますが、皆さん一人一人が笑顔で生活していってもらえるよう、やまきんの皆さんと力を合わせて私も頑張りたいです!

        やまぶき・きんもくせい 藤川 優

 小さな発見から楽しみを見つけ関係を深めていく過程の大切さに気付き、実践していることに頼もしさも感じる。特別なことでなく今後も日々の関わりを大事にしていってもらいたい。

Posted by 藤田介護長 at 21時12分

2010年12月03日(金)

傍らの事実 [スタッフ日誌]

 先日とある病院での出来事である。認知症の方と思われる高齢女性の方と家族、その傍らでドクターとおぼしき方がいた。遠巻きで見ていた僕には、細かい内容は不明であったが、どうやら病状の説明をしているようであった。

 職業柄、気になってしまうこともあろうが、このような光景を目にすることは珍しいことではない。そして、家族とドクターとの会話は続く中、高齢の女性はポツンと車椅子に座ってみえる。その傍らで不安そうな表情を浮かべて・・・。

 数年前に比べれば激減したが「認知症だから、わからない」いまだに、そんな言葉を聞くこともある。しかし、見逃されやすい傍らの事実も本質的には同じものではないだろうか?

 時とし傍らで起こっている事実は、珍しいことではないだろう。

 そういう僕も何気なく利用者さんの前を通り過ぎてしまい「ハッ」とすることもある。それどころか、せっかく僕に傾けてくれている目線に気が付かないこともあろう。そんなことを感じさせられる出来事であった。

 このことを書いている内に、以前書いた記事のことを思い出した。これは先日書いた【2010-9-30まだかみ合わないイメージ】で触れたものである。

 千種に異動してすぐに書いた記事である。依頼された内容は「介護の現場から」。これまでの振り返りでもあった、改めて読んでみると、この記事の内容にも今回の出来事はつながっていた。

 そこで、記事としてはホトボリも冷めたであろうこともあり、せっかくなので今回掲載しようかと思う。お暇な方はお付き合いください。では・・・。

 『特別養護老人ホームジョイフル千種』ここが現在の僕の仕事場です。特別養護老人ホームは認知症や体の障害などによって介護を要する人が住まう施設です。そんなわけで介護現場の最前線に今現在も向き合っています。

 冒頭の紹介のみとし、次回に続く。

Posted by 大橋 篤志 at 12時19分

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